2009年9月30日水曜日

34.말이 씨가 된다.

말이 씨가 된다.
これは、<말(言葉)が、씨(種)になる>という意味です。
わたしたちは日常生活で、危険を予知して、「池に近づいたら、はまるよ。」とか何かに「ぶつかるぞ。」というような表現で、相手に注意を促すことが有ります。
しかし、韓国では、このような表現を忌みきらいます。
まだ起こっていない事柄を起こるかのように言うなということです。
口から出た言葉は、種となって植えられやがて芽が出て、成長し花がさいて、実を結ぶ。
というように考え、良くない表現をつつしむ。そうして、いい言葉だけ使うようにする。
日本でもよく似たことわざが有りましたね。「口は災いのもと」ちょっとニュアンスが違うかもしれませんが・・・。
ともあれ、韓民族の恨(ハン)の歴史がつくりだした民族の知恵と言えるのではないでしょうか。

Ps:よく似た言葉に 말씨가 곱다. というのがありますが、これは、<ことばつきがきれいだ>という意味です。

2009年9月12日土曜日

33.韓国語でアンニョンハセヨ

韓国語で 안녕하세요. 本来の意味は、安寧ですか? と相手の気分を気遣い尋ねる言い方です。 通常は時間帯によって、 おはよう、こんにちは、こんばんは、と訳される挨拶の言葉です。

 それでは、日本語で 安寧ですか? に当たる言葉は何でしょうか。 お元気ですか。・・・これは少し健康面を気使ったり、あるいは手紙などで久しぶりに連絡を取る時などによく使います。 そうです。 日本では 朝だから おはよう。 昼なら こんにちは。 夜には こんばんは。 というように形式的に挨拶を交わしますが、韓国でのそれには相手を気遣う気持ちがこめられているように思います。 (もちろん形式的に淡々と話されることも多いのですが・・・。)

 次に、 밥 먹었어요? ご飯 食べましたか? これが、食事の時間帯でもない午後2時とか3時にもよく韓ドラなどで出てきます。 日本では 飽食の時代 もう死語になったでしょうか。一時期よく使われた言葉ですが最近はもう、もったいない に取って変わられエコ、環境への取り組みとしてムダの排除へと進んでいるのでしょうか。 それはともかくとして、韓国における。 食べることに対するこだわりは韓国の食文化として捉え、研究してみるのがいいでしょう。その延長線上には、健康、美容というテーマがありますから。

アンニョンハセヨ も 밥 먹었어요? も共に 相手を気遣って言葉をかける表現です。 最近は目ぢから という単語がよく使われますが、言霊としての言葉の持つ力について考えるとき、美しい言葉を使う努力は人間関係を円滑にすることでしょう。