2008年10月17日金曜日

12.百済ってどうしてくだらなの?

このブログでもよく出てくる百済。 読みは、くだら。 ところがこれは韓国語の発音ではありません。
韓国語では、ペクチェ(백제) 日本語の音読みでの ヒャクサイ と似ていますね。それでは、ペクチェ でも ヒャクサイ でもない読み方 クダラ とはどこから来たのでしょうか?
実はこれは、韓国語の クンナラ (큰나라 : 大きい国の意) が語源となっています。 奈良県のナラは韓国語で国を表すことはよく知られています。そう古代大和朝廷のあった場所がまさにナラです。
韓国では、長男を クナドル 、お父さん(アボジ)の兄を クナボジ 、本家を クンチプ というように長家の伝統を頭に クン(큰) を付けて表現します。
当時の渡来人たちが、何処から来たのと聞かれたら クンナラ から来たと答えて、百済を クダラ と呼ぶようになったというのはなんら不思議でもありません。ちなみに、韓国忠清南道の扶余、広州一帯では毎年10月初旬に百済文化祭が10日間ほどありますが今年のテーマは 「交流王国 700年 大百済」 でした。  http://www.baekje.org/

2008年10月14日火曜日

11.日本語のルーツをさぐったら・・・

古代日本語の特徴
①開音節構造(母音または子音+母音)
②ラ行(ラ・リ・ル・レ・ロ)ではじまる単語がない。
③濁音(ガ行、ザ行、ダ行、バ行)ではじまる単語がない。
④ヨーロッパの言語のような性、数、格による区別がない。
⑤自立語(名詞・動詞・形容詞等)+付属語(助詞・助動詞)の形態。
⑥冠詞がない。
⑦疑問文でも語順が変わらない。
⑧敬語が発達している。
⑨アイウエオのほかに3つの母音があった。(イの口の構えでウ、エの口の構えでオ)

・・・・・これらって、どこかで聞いたことありませんでしたっけ?

・・そうです。①を除くと韓国語の特徴に似ています。

①について、現在の韓国語は、(子音+母音)よりも(子音+母音+子音)の音節が多いですが、実は古代朝鮮語も(子音+母音)であったそうです。

2008年10月9日木曜日

10.韓国語は陽陰のペアシステム

韓国語を学習しようとするにあたって、まず陽性陰性すなわち、プラスとマイナスおよび中性の母音から成り立っていることを発見することが、理解の早道であると思います。
難解に見えるハングルの形をプラスとマイナスという観点から母音を見つけた時、ハングルの最初のパズルが解けたと見ることができます。先にも書きましたが、ハングル文字は1446年李氏朝鮮の世宗大王の時代に編纂された歴史的には新しい文字です。しかもそれは表音文字という形式をとっていますからアイウエオのような母音を文字の中で見つけると、子音と区別できて いっきに理解が進みます。
その母音の形がまさに陽性と陰性なのです。
ㅏ ㅑ ㅓ ㅕ ㅗ ㅛ ㅜ ㅠ ㅡ ㅣ

2008年10月3日金曜日

8.滋賀県犬上郡豊郷町安食 阿自岐神社



私たちのふる里

私たちのふる里安食西村は、今から約一千七百四十年くらい前の応神天皇の御代に百済から渡って来た阿自岐氏が、生活していく上で一番大切な水に恵まれたこの安食の郷に、農耕の仕事を広めて住みついたところと、日本の古い書物(古事記、日本書紀)に書かれているように、長い歴史に培われたふる里です。
私たちはこのように、古い歴史と立派な先祖を祭っている阿自岐神社を共に永く後世に伝えたいものです。
人物像は、渡来人阿自岐氏を想像したものです。        平成九年三月