9月23日お彼岸のすがすがしい天候の下、以前か
ら気になっていた伊吹山のふもとのお祭りを見学に
出かけました。韓国語受講者の方の情報を基に、御
旅所出発の時間に合わせて到着。最後の1台の駐車
スペースに滑り込むことが出来ました。ラッキー!
中学、高校と元卓球部だった私にとって伊吹山中学
校は県下一の強豪校でした。また、近年はホッケー
も盛んで、来年の滋賀国体のプレイベントが道中で
行われていました。
http://xn--https-ii4d890y7nyenb6a//maibaraneo.com/haruterasu/festa/
御旅所から出発してメインストリートに入る交差点
に陣取って、笛、鐘、太鼓に先立って奴姿の大名行
列も見どころでした。3歳くらいの子供から80代
のお年寄りまで総勢二百名からなる行列で始まるこ
のお祭りは5年に一度挙行されているそうです。
米原市春照は、旧坂田郡伊吹町春照です。春に照る
と書いてスイジョウと読みます。地元の方の中には
スンジョという人もいるそうですが、この発音は韓
国語を知る人にとっては춘조(チュンジョ)から来
ているなと誰もが考えると思います。春照の太鼓踊
りは江戸時代の飢饉のおりに端を発したとの説明で
したが、いやいや、違うでしょう。雨乞いの踊りは
農業を営むようになった古代から受け継がれている
ものであり、その伝統は韓国のサムルノリに見るこ
とが出来ます。四つの楽器によって、風と雲と雷と
雨を表し天の恵みに感謝するお祭りです。
春照八幡神社の由緒には、イザナミノミコトとイズ
ミツゲオノカミ、ハヤタマオノカミの三柱がおられ
天智天皇6年にお告げで社殿を造ったと記されてい
ました。敦賀に上陸して琵琶湖に入り再び船で伊吹
山を目指した渡来人グループが定着した場所が春照
なのだろうと推測できそうです。
それにしても奉納踊りは一度始まると止むことを知
らず踊り続けられました。雨乞いの踊りに相応しく
雨が降るまで、天を呼び込むまで続けられる様相は
21世紀まで続けておられることが信じがたいよう
に思えるほどの圧巻の内容でした。更に夜には笠破
りと言ってフィナーレを迎える踊りがあるというの
ですからそのすさまじさは圧倒されるものがありま
す。