自民党の総裁選挙は27日の投開票を前に熱戦を繰
り広げていますが、その中でも高市早苗候補が一歩
抜きんでた感があります。
さて、今回のテーマは高市(たけち)皇子と尼子姫
です。672年の壬申の乱で天智天皇と袂を分かつ
ことになった大海人皇子(後の天武天皇)と尼子姫
との間に生まれたのが高市皇子。近江大津京から逃
れた母子は母の実家である犬上郡甲良町尼子を拠点
に、不破の関、息長横川の戦い、鳥籠山の戦い等で
勝利して大友皇子を追い詰めました。
いぬかみの とこの山なる 不知哉川 いさとを聞
こせ 我が名告らすな
高市皇子は後の持統天皇の時代に於いては太政大臣
として国の体制を作っていきました。
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大台ケ原にて |
文化の秋、彦根南ロータリークラブ主催の講演会に
行って来ました。城郭考古学者の千田嘉博先生のご
講演に、彦根文化プラザのグランドホールは熱心な
歴史愛好家の方々で満席でした。彦根城の普遍的価
値を再認識すると共に、世界の古城を巡って来られ
た先生独自の視点で、究極の城の形である、とも語
られました。彦根城世界遺産登録に向け2023年
9月、ユネスコに彦根城の事前評価申請書を提出。
最短で2027年の登録を目指して、その気運が高
まってきています。彦根城の膝元には、江戸城や日
光東照宮を建てた大工棟梁の甲良宗廣や藤堂高虎が
居ました。甲良町法養寺には甲良豊後守宗廣記念館
があり、同町在士には高虎の生家があります。コマ
ジャク(高麗尺)の3間で建てられた国宝西明寺本
堂の価値は未だ実証されていませんが、研究が進む
につれて自ずと顕れて来るものと思われます。
1泊2日の日程で韓国を訪問し、ソウル大学で留学
生に会うそうですね。少しずつ関係改善が見えてき
ていますが、残りの任期は2年。再選のない韓国の
大統領選挙制度で次期政権がどこまで引き継げるの
か疑問が残ります。