高麗尺(1尺は35.6cm)3間の本堂が後の世に
5間に、そして更に7間にと増築されて現在に至っ
ている。新築当時の3間は高麗尺で建てられている
ものの、後に増築された部分はその後の時代の寸法
で建てられている。
これが今知り得る事実であります。
当時の寸法の尺度が変わったことにより8世紀以降
には高麗尺で建てられた建物はない。律令体制の下
厳格なルールが出来ていた模様であります。
寸法の単位が税収にも影響する訳ですから為政者は
その点について徹底していた。木造最古の建物とし
て名高い奈良の法隆寺でさえ670年の落雷で消失
その後に再建されその建物も1949年に火災に遭
いそれが契機となって1950年に文化財保護法が
出来たといいます。
朝鮮半島においても度重なる戦乱と侵略を経て現存
する当時の建物はありません。幻の高句麗尺と言わ
れる所以であります。
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