滋賀と福井の県境にある古代史ミステリーの道。
ゴールデンウィーク前半戦の昭和の日。かねてから
気になっていた深坂古道を歩いてみました。NHK
の大河ドラマ「光る君へ」の主人公になっている人
紫式部。
彼女が父藤原為時と共にこの塩津山を越えたときの
詞書と歌が刻まれていました。「なおからき道なり
や」とあります。辛い道、塩辛い、つらい道、韓来
道。こちらが今回の道程の最終目的地だったのです
が、その手前には、笠朝臣金村が塩津山(深坂峠)
にして作る歌二首(万葉集)もありました。
朝臣は朝鮮半島から来た渡来人に与えた姓なのでしょうか?上皇陛下が以前に桓武天皇の母方の先祖が
百済からの渡来人だとおっしゃったことがあります
がその方のお名前が、高野新笠です。朝鮮半島から
の渡来人が敦賀に上陸して、愛発からこの深坂古道
を通って塩津山を越え、ある者は余呉湖畔に、ある
者は琵琶湖の水運を利用してその左岸、右岸に居を
構え、後に優秀な人材は琵琶湖を下り木津川から奈
良の都へと召されて行った。閼伽井屋で産湯を使っ
た天智天皇、天武天皇、持統天皇の三人から三井寺
の名前が付けられたとのことも合点がいく話です。
ルーツを訪ねる旅もいよいよ終盤戦に差し掛かって
来たように思われます。
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