2024年7月10日水曜日

584. 文化の伝承 木之本町邦楽器原糸製造保存会



養蚕の技術も渡来人を通してもたらされたものの一

つです。先日賤ケ岳に登ったとき、語り部さんがも

う一つの天女の羽衣伝説として、余呉湖の菅原道真

とは別に、昔、琵琶湖の東にも大きな池があり天女

の羽衣伝説があったと話して下さいました。その帰

り道にシルクの糸を作る工場を見つけて見学を願い

出ました。6月の初旬は未だ蚕が来ないので6月半

ばから7月にしか作業しないとの事でした。糸取り

に時期があることも、どのような工程があるのかも

何も知らずに7月に入って再度訪問しました。

お湯の中で繭から糸をとる作業は梅雨の蒸し暑いこ

の時期が一番良いそうで、スポットクーラーでは追

いつかない汗だくの作業場でした。糸を紡いでいく

と最後には蛹のお出ましです。韓国語では蛹のこと

を번데기といいます。잠실チャムシルの地名は蚕室

と書きまさに養蚕の部屋のことです。蚕200キロ

を紡ぐと聞いて、あの軽いカイコ200キロと気の

遠くなる感じがしました。






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