このブログのNo.424に書いた西明寺です。
https://han-guru.blogspot.com/2020/12/424-koura-koura.html
コウラコウラは「鏡よ鏡」で白雪姫のお話ですが、
湖東三山西明寺も甲良町の池寺にあります。
比叡山延暦寺と東西に向き合いその薬師如来様が琵
琶湖の水を浄めて下さいます。
さて、この西明寺の建立は鎌倉時代だと書かれてい
ますが、柱に描かれた八体の菩薩様のお姿はどうも
法隆寺の時代に相当するのではないかとの事です。
今回韓国からのお客様と西明寺を訪ねご住職にお話
を伺う機会がありました。国宝第1号指定の本堂は
コマ尺と言う寸法で造られているとの事でした。
高麗尺と書きます。ここでいうコマとは元の襲来の
時代の高麗(コウライ/KOREAの語源)とは違
って朝鮮半島三つ巴の時代の百済、新羅、高句麗の
高句麗を指す言葉です。その証拠に埼玉県には、高
麗神社という由緒ある神社があって高句麗からの渡
来人若光を祀っています。(No.149、398)
高麗尺は日本に持ち込まれた幻の尺と言われ記録が
韓国にも日本にも残っていません。
なぜなら701年の大宝律令以降使用が禁止されて
いたからです。更にご住職の言葉は続きます。建
造当初は高麗尺3間の間取りだったのが5間に増築
され、更に7間に増築されて今に至っているとの事
でした。当初の三間の柱の仏画然り、高麗尺(通常
の1.2倍の寸法)然り、高句麗からの建築の技術
集団が建てたもののようですね。
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