2023年6月26日月曜日

536. 湖東三山西明寺に隠された秘密

このブログのNo.424に書いた西明寺です。

https://han-guru.blogspot.com/2020/12/424-koura-koura.html



コウラコウラは「鏡よ鏡」で白雪姫のお話ですが、

湖東三山西明寺も甲良町の池寺にあります。

比叡山延暦寺と東西に向き合いその薬師如来様が琵

琶湖の水を浄めて下さいます。

さて、この西明寺の建立は鎌倉時代だと書かれてい

ますが、柱に描かれた八体の菩薩様のお姿はどうも

法隆寺の時代に相当するのではないかとの事です。

今回韓国からのお客様と西明寺を訪ねご住職にお話

を伺う機会がありました。国宝第1号指定の本堂は

コマ尺と言う寸法で造られているとの事でした。

高麗尺と書きます。ここでいうコマとは元の襲来の

時代の高麗(コウライ/KOREAの語源)とは違

って朝鮮半島三つ巴の時代の百済、新羅、高句麗の

高句麗を指す言葉です。その証拠に埼玉県には、高

麗神社という由緒ある神社があって高句麗からの渡

来人若光を祀っています。(No.149、398)

高麗尺は日本に持ち込まれた幻の尺と言われ記録が

韓国にも日本にも残っていません。

なぜなら701年の大宝律令以降使用が禁止されて

いたからです。更にご住職の言葉は続きます。建

造当初は高麗尺3間の間取りだったのが5間に増築

され、更に7間に増築されて今に至っているとの事

でした。当初の三間の柱の仏画然り、高麗尺(通常

の1.2倍の寸法)然り、高句麗からの建築の技術

集団が建てたもののようですね。





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