湖東三山西明寺の住職にお話を伺うところによると
西明寺の本堂(国宝第一号指定)は当初、高麗尺の
三間で建てられておりその後の増築で五間、七間と
拡張されているとの事でした。
そこで韓国語で高句麗尺についてググると興味深い
内容がありました。
고구려척에 대한 신연구 : 네이버 블로그 (naver.com)
高句麗尺についての新研究
ユ・テヨン(漢陽大学博物館)
I. はじめに
II. 高句麗尺の再検討
1) 高句麗尺の名称と長さ
2) 高句麗尺の起源
3) 高句麗尺の長さの検出
III. 高句麗尺の使用例の再検討
1) 貞陵寺
2) 安鶴宮
3) 平壌城外城の都市遺跡
4) 高句麗古墳
IV.二聖山城出土の高句麗尺の検討
1) 出土遺跡の検討
2) 二聖山城出土の高句麗尺の形態と長さ
V. 結語
日本の古代文献に出現する高句麗尺は、これまでその実体が明確ではなかった。 しかし、二聖山城から高句麗尺の実物が出現し、これまで論議されてきた高句麗尺に関する多くの問題を解消することができた。本論文では、高句麗尺に関連して浮上した問題点を再検討しながら、京畿道河南市の二聖山城出土の高句麗尺を紹介した。
これまでの検討結果を要約してまとめると次のようになる。
第一に、文献に記録された高句麗尺は唐代尺の1.2倍である。
第二に、中国で出土した唐尺を基に高句麗尺を復元すると35.16~37.65cmであり、二聖山城で出土した唐尺を基に復元すると35.76cmである。
第三に、東夷尺は実際の長さが珍珍尺の1.3008倍である30.048cmなので、高句麗尺とは約5cmほど差がある。
第四に、広野氏をはじめとする初期の日本学者が検出した高句麗尺の長さである35.6cmは、その測定値が非常に正確なものである。
第五に、高句麗古墳や寺跡、城壁などに対する実測値を高句麗尺に換算して復元した場合、唐尺や他のどの尺よりも誤差率が少なくなる。
第六に、二聖山城出土の高句麗尺は35.6cmであり、これまで実物なしで研究が進められてきた高句麗尺に関する調査結果が正確であったことを支持している。
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