2009年2月15日日曜日

19.オンドル

理想的な暖房方式である床暖房は、日本でも新築住宅や老人ホーム等を中心に広く普及してきました。実はこの床暖房のルーツがオンドルであることはよく知られています。韓国ドラマの薯童謠(ソドンヨ)で湿病(スッビョン)の流行のとき開発したように出ていました。

オンドルのオンは温ドルは石のこと。石を温め、熱せられた空気を運ぶ空気層を土間と床の間に造ることで頭寒足熱の床暖房が完成しました。しかし、この方式ではひび割れ等で空気が漏れると部屋にガスが入り込み一酸化炭素中毒など危険が伴っていました。現代の暖房システムで空気を暖める方式はエアコンが代表的ですが、暖かい空気は上に昇る性質があるので、暖房としてのエアコンは私は苦手です。

床を温めるオンドルは温水方式、電気方式という形で現在の住居に広く普及しています。
理想的な床暖房は床の表面温度を30度くらいまでに押さえ建物の気密性をよくして室温は19~20度程度で常時保たれるように設計すること。室温20度で冬中暮らせる。これってエコですよね。
しかも熱源は室外にあるので室内の空気はクリーンで安全。風を送らないので埃もたまりません。遠赤外線の輻射熱方式の床暖房なら、室温以上の体感温度を得られまさに体の芯から暖まります。

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