2022年9月28日水曜日

505. かたりあひて 尽くしし人は 先立ちぬ 

 ”かたりあひて 尽くしし人は 先立ちぬ 

今より後の 世をいかにせむ"



菅義偉前総理の追悼の辞を締めた山県有朋の詩は

安倍晋三元総理と伊藤博文を重ね合わせるように見

せてくれます。

初代韓国統監として朝鮮半島に赴き1909年10月

安重根の狙撃によって68歳で死亡した伊藤博文の

出身地も山口でした。

その翌1910年に韓国併合がなされ朝鮮総督府が

置かれた。日本の敗戦に至るまでの植民地支配の

はじまりでした。

"今より後の 世をいかにせむ"

安倍元総理の国葬が賛否両論される中でしたが

国葬だったからこそ、その席次の最前列に皇族の

方々のお席が置かれたのだと思います。

このことが国民葬、合同葬との最大の違いだった

のではないでしょうか。

猫とネズミが同居する時代即ち、戦争とコロナ禍

の世の中にあって、詩の下の句が重くのしかかっ

てまいります。


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