2023年5月19日金曜日

532. 高麗青磁と李朝白磁

1300℃の高温で焼かれる陶磁器は一般的な粘土の

陶器とは異なり陶石を原料とし磁器と呼ばれる。

漆器のことをjapan、陶磁器をchinaという。

こうらeギャラリーに行くと中国の景徳鎮に端を発

した高麗青磁とその後、李王朝時代の朝鮮で発展し

た李朝白磁の両方を観賞することができる。

李朝白磁の虎

かつて豊臣秀吉が朝鮮出兵でその魅力に取りつかれ

陶磁器の作品のみならず陶工までをも連れ出し日本

に陶磁器の焼き物を発展させた。李三平の伊万里焼

有田焼、九谷焼などがそれである。

そもそも550~570年代の中国で「神仙思想」

の元に神人、仙人になること即ち不老、長生を願い

追及された芸術作品です。青磁はシルクロードを渡

りエジプトの遺跡からも出土しています。

広口壺は、底が厚く食品を冷めにくくする機能性や

安定性も兼ね備え円満、不動、不屈を象徴する。

その特性は美しい風貌、好触感、透明性、貴重性、

稀少性にあり朽ちない、腐らない、錆びない、カビ

ない、劣化しない、臭わない、変色しない、削れな

い、欠けにくいなどの特徴があり凛とした響き、た

たずまいを持つ天然素材の逸品です。

とりわけ本物の焼き物であり、大理石を削った壺と

は訳が違います。

その他の形状の作品としては深鉢、青磁鳳凰耳瓶な

どがあります。

白磁には虎が好んで描かれていますがこれは、風水

でいう青龍に並ぶ白虎を意味します。青磁鳳凰耳瓶

は天に昇る青龍を象徴する形状をしていますね。

青磁花瓶

青磁広口壺

集会所にある青磁鳳凰耳瓶


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