2025年9月30日火曜日

638. 渡来人のルーツ本貫地を辿る

ウイキペディアによると朝鮮半島における本貫は、
発祥を同じくする同一父系氏族集団の発祥地、ある
いは宗族そのものをあらわす概念だそうです。
そのルーツを辿っていくと伽耶地域を本貫とする姓
氏をたくさん見つけました。
最も有名なのは、金官伽耶の金海金氏、金海許氏。
更には大伽耶の首都、高霊の高霊申氏、高霊朴氏。
続いて星山伽耶の星州李氏。阿羅伽耶の咸安趙氏。
そして、昌寧曺氏。草渓卞氏、小伽耶の固城李氏。
大伽耶の更に北には、古寧伽耶の咸昌金氏等々。
洛東江の周辺に伽耶の諸部族が暮らしていたようで
す。
新羅と百済の狭間に位置し、製鉄の技術に長けたこ
れらの人々は、倭国との交流を繰り返し、任那伽耶
と言われるくらい倭国に同化して半島南東部に前方
後円墳を造る程までに勢力を広げていたようです。

伽耶山は標高1430m、麓の陜川郡伽耶面には、
有名な海印寺があります。やはりこの地域が伽耶の
中心だったと言えそうです。



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