2024年10月1日火曜日

593. 米原市春照の太鼓踊りを見学して

9月23日お彼岸のすがすがしい天候の下、以前か

ら気になっていた伊吹山のふもとのお祭りを見学に

出かけました。韓国語受講者の方の情報を基に、御

旅所出発の時間に合わせて到着。最後の1台の駐車

スペースに滑り込むことが出来ました。ラッキー!

中学、高校と元卓球部だった私にとって伊吹山中学

校は県下一の強豪校でした。また、近年はホッケー

も盛んで、来年の滋賀国体のプレイベントが道中で

行われていました。

http://xn--https-ii4d890y7nyenb6a//maibaraneo.com/haruterasu/festa/

御旅所から出発してメインストリートに入る交差点

に陣取って、笛、鐘、太鼓に先立って奴姿の大名行

列も見どころでした。3歳くらいの子供から80代

のお年寄りまで総勢二百名からなる行列で始まるこ

のお祭りは5年に一度挙行されているそうです。

米原市春照は、旧坂田郡伊吹町春照です。春に照る

と書いてスイジョウと読みます。地元の方の中には

スンジョという人もいるそうですが、この発音は韓

国語を知る人にとっては춘조(チュンジョ)から来

ているなと誰もが考えると思います。春照の太鼓踊

りは江戸時代の飢饉のおりに端を発したとの説明で

したが、いやいや、違うでしょう。雨乞いの踊りは

農業を営むようになった古代から受け継がれている

ものであり、その伝統は韓国のサムルノリに見るこ

とが出来ます。四つの楽器によって、風と雲と雷と

雨を表し天の恵みに感謝するお祭りです。

春照八幡神社の由緒には、イザナミノミコトとイズ

ミツゲオノカミ、ハヤタマオノカミの三柱がおられ

天智天皇6年にお告げで社殿を造ったと記されてい

ました。敦賀に上陸して琵琶湖に入り再び船で伊吹

山を目指した渡来人グループが定着した場所が春照

なのだろうと推測できそうです。

それにしても奉納踊りは一度始まると止むことを知

らず踊り続けられました。雨乞いの踊りに相応しく

雨が降るまで、天を呼び込むまで続けられる様相は

21世紀まで続けておられることが信じがたいよう

に思えるほどの圧巻の内容でした。更に夜には笠破

りと言ってフィナーレを迎える踊りがあるというの

ですからそのすさまじさは圧倒されるものがありま

す。


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