2025年12月10日水曜日

649.もう一つの 仏教伝来の経路

奈良時代に百済の聖王によって、瀬戸内海を通って
仏教が伝えられ、聖徳太子や蘇我氏らによって、建
築技術や仏教美術が大きく発展してきた日本の仏教
の歴史ですが、当時、それと時を同じくして、伽耶
や新羅からも、からき道を通って仏教は伝えられて
いたように見えます。韓国の感恩寺址の三重石塔か
らは、金銅製舎利函が発見されていますが、その細
微に至るまでの精巧な作品は、先日訪ねた浅井の小
谷寺の弁才天にその面影を見ることが出来ます。
そもそも朝鮮半島の金官伽耶は、金首露王がインド
のアユタヤから王妃を迎えたと伝えられています。
それが金海金氏の本貫のルーツです。
百済が持ち得なかった日本海ルートの航海技術につ
いて、伽耶諸国や新羅は持ち合わせており阿自岐、
和邇、更には弓月君などが近江に留まった。琵琶湖
や余呉湖における天女の羽衣伝説は、養蚕や織物、
灌漑技術、古墳群などの渡来人の足跡に根拠を見る
ことが出来ます。近江から甲賀(鹿深・갑하)の郷
を越えて奈良(나라)に向かった。
飛鳥時代の前は何時代という疑問も、仏教伝来の別
ルート探査によって見えてきます。
霊山登山口



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