2026年11月7日土曜日

694. 二階堂宝蓮院と安土浄厳院

現存しない二階堂宝蓮院は甲良町下之郷の東部一帯

に存在したが故に小字名の烏堂、西烏堂、東烏堂、

北烏堂、金堂口、金堂次、経堂などの名が残ってい

るのでしょうか。現存する桂城神社の小字は金堂、

北金堂、二階堂、市場、南市場、高座の六小字とし

て、二階堂の名も残っています。また、現在下之郷

に多い姓は、順に阪東、川並、上野、松宮、安澤、

辻、西堀、藤居、古川、二階堂があります。

 因みに藤堂高虎の藤堂家は、元は下之郷の川並家

の出で出精して本家にも藤堂に改めるよう進言し、

1軒藤堂姓の家があります。また、かつて下之郷城

の城主であった多賀忠高の三奉行は上野、川並、二

階堂であったとも記録に残っているようです。

その昔、二階堂道蘊が晩年に居を構えた、下之郷の

二階堂の名前の由来は、安土浄厳院を訪ねて、その

本堂に安置された阿弥陀如来像を拝見し副住職さん

からお話を聞くなかで理解できたように思います。

近江八幡の興隆寺から移した本堂をしても納まり切

らなかった、その仏様の大きさに二階堂と言われる

高いお堂を建てる必要があった。宇治の平等院の仏

さまと比類される二階堂仏の名前の所以だと思われ

ます。

浄厳院阿弥陀如来像

台座、光背、天蓋がセットで現存する貴重な仏さま

です。