2022年2月14日月曜日

475. 保守は腐敗で滅び、進歩は分裂で滅びる?

一般論としてのお話です。保守政権が長く続くと様々な腐敗が
露呈してきて、国民の怒りが野党を通して現れ政権交代として
実現します。反対に進歩革新政権は、対立と闘争によって発展
するというマルクス・レーニン主義の考え方から分裂によって
滅びるということが言われます。
一理あると思われますが現在の韓国の与野党の大統領選挙候補
の状況を見ると真逆の様相を呈しています。

即ち、『進歩は腐敗で滅び、保守は分裂で滅びる』
さて3月9日に見事大統領になってその後の大韓民国のリーダー
になるのはどなたでしょうか?

“ネロナンブル”という言葉がダブルスタンダードの説明として
世界中の辞書に掲載される日はそう遠くないと思われるほど
最近よく耳にします。
ガハミョンマンス、ナミハミョンプリュリュン
私がやればロマンスで、他人がやれば不倫であるという何とも
ご都合主義の自分勝手な論理で正当化する人のことです。
あり得ないことがあり得る、有ってはならない事がまかり通る
そんな世の中にいつからなってしまったのでしょうか?
共に民主党172名、国民の党106名、正義党6名、国民の党3名
その他8名が韓国国会議員の数です。このほぼほぼ2大政党制の
韓国で、新政権において、過去の政権に対する評価が180°変わ
ると重箱の角をつついてでも元大統領を監獄に送るというよう
に過去の歴史に対する認識が2分する国。即ち民主化のために
闘ってきたという認識の人たちと、朴正煕大統領の政治を評価
する人たち。政権交代のすさまじさは積弊清算という言葉で表
されています。この言葉を使った文在寅大統領が自ら任命した
元検事総長で選挙戦トップを走る尹野党大統領候補からお返し
を受けています。事必帰正。しかし元はといえばこの方は朴槿
恵大統領を弾劾に追いやった当の本人です。安候補との単一化
で1位と3位が一つになればもう怖いものなしと言いたいところ
でしょうが、まだまだこの反転ドラマの結末はそう容易くはな
いようです。

『進歩は腐敗で滅び、保守は分裂で滅びる』

元大統領が尊敬され全ての国民が同じ方向で一つになる国造り
がとりわけ分断国においては重要であります。


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